ついに、10月1日から「東京都」発着の旅行がgotoキャンペーンの対象となる。
東京都民は大喜びだろう。
しかし、他の道府県民はどうだろうか?
すでにgotoキャンペーンの対象になっているし、いまさら喜ぶことはなさそうだ。
なにより、神経質な人であれば「東京都民がコロナウイルスを全国にバラ撒くのでは??」と気が気でないだろう。1400万人が地方に押し寄せる可能性があるからだ。(実際はこの何割かだろうが・・・)
Gotoキャンペーンで「東京都」へ行こう
自粛警察が見たら、激怒間違い無しのタイトルである。
いや、私もさすがに都内には行きたくない。
コロナ云々の前に、都内はわざわざ旅行で行く場所ではないと感じる。
私は、旅行でも仕事でも腐るほど行ったし、長期滞在も何度もしているから、目新しいものは何もない。
なにかイベントなどがあれば別だが・・・。
ここで注目して欲しいのは、皆さんが思い描いている「都内」は「東京都」の一部に過ぎないということだ。
東京都は、思ったより広いのだ。
地図で確認してみよう。
あーー、わかった! 奥多摩とか??
山も温泉もあるし、いいよね~。
ただそれなら他の地域でもいいのでは?
ブーーーッ。違います!
赤い枠で囲まれている地域が「東京都」である。
見えにくいがよく確認してほしい。
一つだけ異質な地域があるはずだ。
・・・右下あたりに。
小笠原諸島
~世界自然遺産 東洋のガラパゴス~
そう。小笠原諸島である。
東京から南南東約1,000kmの太平洋上に浮かぶ、絶海の島々。
「東洋のガラパゴス」と呼ばれる世界自然遺産だ。
このハワイアンな島々も、住所は「東京都小笠原村」であり、
しっかりとgotoキャンペーンの対象になるのだ。
小笠原諸島へのアクセス方法
早速、羽田あたりから飛行機で・・・と考えたあなたは、おそらく国内旅の初心者である。
この小笠原諸島、アクセス方法がちょっと曲者なのだ。
小笠原諸島には空港が無い。
小笠原諸島で有人島である「父島」「母島」には、空港が存在しない。
ゆえに、小笠原諸島へのアクセスは、「船」しか無い。
「船」も一社独占状態!往復5万円~所要時間は24時間。
一般人が乗れるのは、小笠原海運が運行する小笠原丸だけ。
しかも、東京の竹芝桟橋発で、父島到着は24時間後!
船は一隻をピストン運行しているため、出発日を1日目とすると、最短でも5日目に父島を出発し、6日目に戻る形になる。
したがって定期船を利用した小笠原への旅行は、最低でも5泊6日の期間が必要。
往路:東京 11:00発 〜 父島 翌11:00着
復路:父島 15:00発 〜 東京 翌15:00着
そのまま父島に3泊停泊し、出発から5日目の15時00分に父島を出港、翌15時00分に東京竹芝桟橋に到着。
スケジュールからして、サラリーマンには厳しいよ・・・
料金:22,230円〜(片道)
等級 | 特等室 | 特1等室 | 1等室 | 特2等寝台 | 2等寝台 | 2等和室 |
大人 | 66,230円 | 60,000円 | 46,530円 | 33,610円 | 25,320円 | 22,230円 |
※2020年9月現在。運賃は月ごとの「燃料油価格変動調整金」により変動。
往復で5万近いやん(笑)
最安の2等和室(雑魚寝ルーム)でこの金額か・・・
昔は共栄丸っていう、もっと安い貨物船に乗れたみたいだけど、今はもう島民しか乗れないみたい。
この船もしっかり割引対象になるgotoキャンペーン
観光庁の資料を再度読み返してみよう。
gotoトラベルは、「夜行フェリー」も割引対象となるのだ。
往復で約50,000円だとして、35%引きで32,500円(17,500円割引)、50%割引なら、25,000円(25,000円割引)になる。
小笠原丸は、同島へのアクセス手段を独占しているだけあって、基本的に割引やセールはしない。
常時、強気価格の会社なので、一生に一度の安く行けるチャンスかもしれない。
チケット入手は至難の業?!
gotoキャンペーンに東京追加が決定される以前から、小笠原丸はチケットが取りづらい状況らしい。
なぜコロナ禍に?!
リンク先を読んでほしいが、どうやら小笠原丸がコロナ対策の一環として、席数の制限をしていることが原因らしい。(通常時の約半分らしい)
今回のgotoキャンペーン追加で、目をつけている人は多くいるはず。
思いったらすぐに行動。お早めの予約を。
コロナはまだ終わっていません。
旅行は自己責任で。マスクやソーシャルディスタンスなど周りの人間への配慮を。
え???今東京に行けって??・・・ バカじゃね?