待望の仙台~沖縄のLCCが登場
10月25日から、LCC大手のpeachが新路線「仙台~那覇」を就航すると発表しました。
仙台空港発の国内線では、那覇便は最長路線なんです。
基本的に、飛行機の値段は距離に比例します。従来のレガシーキャリア(ANAなど)だと沖縄便は「高い」だろうとほとんどの人が考えます。
そんな「高い」路線にLCCが就航してくれると、非常に期待できますよね。
さて、フライトスケジュールを見てみましょう。
仙台→那覇 便名MM421 出発11:00 到着14:20
那覇→仙台 便名MM422 出発16:00 到着18:30
夜到着だと、その日の行動ができなくなるので、このスケジュールは良いと感じます。
ただ、さすがに日帰り往復は無理ですね。チェックイン時間などを考えると、到着後すぐに帰りの飛行機へ・・・となります。
空港食堂で沖縄そばぐらいは食べれると思います。猛者はチャレンジしてみてください(笑)
ここの沖縄そば、結構美味かったですよ!
本当にレガシーキャリアは高いのか?
現在、仙台~沖縄便は、レガシーキャリアである「ANA」が直行便を就航しています。
仙台→那覇 便名ANA1863 出発11:55 到着15:00
那覇→仙台 便名ANA1864 出発14:15 到着16:50
ANAのプレスリリースは出ていませんので、peach就航後もこの便は飛び続けるのでしょう。それほどドル箱路線ということでしょうか?素人考えではとてもそう思えませんが・・・。
そもそもpeachはANAの子会社です。スケジュールも似通っているし、カニバリゼーションが起きそうな気もしますが。
では、このANAの仙台~那覇便の値段を見てみましょう。
peach就航直前の10/19~10/21で試しに見てみます。
あれ???片道8,000円ちょっと?そんなに高くない・・・
そうなんです。
実は、仙台~那覇便は、コロナ以前から、閑散期はさほど高くないんです。
この理由は私は分かりませんが、需給の関係などから、安価な金額を設定しているのしょう。
(もちろん繁忙期は高くなりますが・・・)
けど、peachは3,000円だよ?5,000円も差があるやん!やっぱりpeachが安い!!!!
peachはチケットの他に、各種手数料がかかる。以下が必須の手数料。
- 諸税・空港使用料等:350円
- 支払い手数料:600円(クレジットカードの場合)
- 受託手荷物料金:1,800円
これらの手数料は事実上必須である。
peachの機内持ち込みは、「身に付けているものなどもすべて含めて合計7kg」までというかなり厳しいルールで、実際に計りで計測され、少しでもオーバーしているとアウト。
小さなリュックサック一つで1泊2日・・・というケースはまだしも、
2泊以上でキャリーバッグに持っていく場合は、キャリーバッグ自体の重量も2~3kgはあるし、どんなに頑張ってもオーバーしてしまうのだ。
さらに女性などは化粧品などの液体類を持っていく必要があるため、機内持ち込み(7kg)だけというのは困難だろう。
だと思うので、これを加算すると・・・
5,750円となる。
差額が、2,000円ちょっとまで縮まった。けどまだpeachのほうが安いよ?
そのとおり。
これ以上の価格差は残念ながら埋められない。
しかし、冷静に考えてほしい。ANAはレガシーキャリアであるため、
- ドリンク類のサービス
- 機内エンターテイメント
- 座席指定無料
- 受託手荷物無料
- 国際線のお下がり機材(B767-300)ゆえの大きな機体・余裕のあるシート
- マイルが貯まる
がある。これらを考えると、2,000円ちょっとの差額はむしろ安いのではないか?!
平日はこのとおりガラガラなので、どこでも座り放題!(2016年当時)
PEACHは、ANAの子会社
この事実を忘れてはいけない。
親会社の路線に、食って掛かるような価格設定をするつもりは毛頭ないだろう。
同じ路線に、同じ系列の会社の飛行機を飛ばすということは、それでも採算が取れ、棲み分けができると経営判断したということ。色々と計算された価格設定なのだ。
ま、それでも俺は1円でも安いpeachを取るけどね!
LCCで本当に「お得」な路線とは?(沖縄編)
さて、私が考えるお得な沖縄路線をご紹介したいと思う。
まずはじめに、沖縄へ行く目的の確認だ。
沖縄と言って最初に思い浮かぶのは・・・
南国、青い海、白い砂浜、自然・・・
そう。「海」である。
沖縄の離島は、大小160以上の島々から成り、その海の透明度は世界屈指。
もしあなたが、沖縄の海・自然を満喫したければ、沖縄本島ではなく「離島」へ行ったほうがいい。
今回は説明の都合上、「石垣島」をターゲットにしてみたい。
石垣島は、八重山諸島の中心となる島で、この島からフェリー等で竹富島や西表島、与那国島などへ渡ることができる。沖縄の離島を代表する存在の一つだ。
仙台→石垣は、直行便がない。(那覇等でのトランジットになる。)
試しに先ほど片道8,000円だったANAで、同条件で石垣行きを検索してみた。
片道25,000円?!高っか。行かねーわ(笑)
これを、peachで検索してみる。
ANAと同じく直行便は無いので、「仙台→関西」「関西→石垣」と別々に検索する。
2790円+2790円=5,580円?! 安っ(笑)
手数料を加えても…8,000円ちょっと?
そう。
手数料を入れても仙台から石垣島まで片道8,000円台で行けるのだ。
この値段で石垣まで行けると考えると、非常にお得に感じるのではないだろうか?
那覇~石垣を別に取ればいいじゃん!どうせセールで3000円~とかでしょ??
そうすれば、那覇も石垣も両方行けるよ!
いや、「那覇~石垣」はLCCが飛んでいない。
だから安く行こうとするなら、那覇か、石垣か、どちらか一つを選択しなければいけない。
まとめ:仙台から那覇?石垣?どちらがいいの?
結論から言えば、目的によって決めたほうがいい。
peachが就航した現状では、那覇を選んでも、石垣を選んでも、従来よりお得にいけるのは間違いない。
どちらを選んでも損はしないと思う。
「仙台~那覇」は就航したばかりで注目を浴びているため、セールではすぐに売り切れる可能性が高い。(その場合、通常価格で取ると6,980円~(+手数料)になる。)
一方、「仙台~関西」「関西~石垣」は、就航から日数が経っており、今はさほど注目されていない。
また1日あたり2~3便飛んでいるため乗客が分散される → セールでも売れ残る可能性が高い。
- 初めて沖縄に行く人
- 沖縄本島を観光したい人(首里城、美ら海水族館…etc)
- とにかく安く「沖縄」に行きたい人
- peachのセールであれば3000円~(+手数料)
- ANAで8350円~
- 沖縄の海や自然を満喫したい人
- コストパフォーマンスを重視したい人(お得感を感じたい人)
- ANAで27,000円~の路線が、peachのセールであれば5580円~(+手数料)
- 乗り換えが苦にならない人
まだまだお得な飛行機の取り方はある
海外発券、現地発券、ストップオーバーやオープンジョーの活用、特殊なチケットの活用など、本当に飛行機のチケットを安く取ろうとすると、奥が深い。
これらのノウハウは、いずれ何回かの記事に分けてご紹介したいと思う。ご期待ください。
3,000円って・・・東京行く高速バスより安いやん(笑)